トリオ 2m機の部屋

TR-2200
機器概要:144M帯FMポータブルトランシーバ
発売年月:1970年9月定価:36,400円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
初代TR−2200で,TRIOでは「マイハンディ」と呼んでいました。実装できる水晶はわずか6ch。最初からニッカド電
池での運用が考慮されていて,ACからの充電回路が内蔵されています。本体に直接ACコードを挿せるのでAC/
DC両用っぽいですが,これは充電専用ですから,ACでの運用はできません。
マイクコネクタはTR−1200と同じ3Pのものですが,付属のマイクは棒タイプで,ソフトケースの横にこのマイクを
収納できるポケットが付いています。尚,TR−2200のダイヤル表示は生産時期によるものなのか複数種類あるよ
うで,手元の2台はそれぞれ1-3-5-7-9-15と 4-7-10-25-A-Bとなっています。
TR-2200G
機器概要:144M帯FMポータブルトランシーバ
発売年月:1973年2月定価:36,900円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
TR−2200の12ch版で,ツマミとマイクコネクタが変わっている以外外観上の大きな差異はありません。
通常のものは,ダイヤル表示は144MHz台が中心で145MHz代は00と32だけですが,生産時期(もしくは仕向け
?)の違いでTR−2200GUと同じチャンネルが入っているものが存在するようです。
TR-2200GU
機器概要:144M帯FMポータブルトランシーバ
発売年月:1976年6月定価:41,800円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
TR−2200,TR−2200Gに続く三代目で水晶機はこれが最後になりました。出力が2Wになり,周波数区分の
変更にともなってチャンネルも145MHz台に変わっているます。アンテナがネジで外せる構造のため,ロッドアンテナ
以外にオプションのヘリカルアンテナに交換することができるほか,電池ケースが底面のフタを開けて取り出せるよう
になって電池交換が容易になりました(各TR−2300と共通)。
TR-2300
機器概要:144M帯FMポータブルトランシーバ
発売年月:1978年5月定価:46,800円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:FM
2mポータブル機もここからPLLシンセになって実用性が向上し,外形寸法もふたまわり小型になりました。
回路構成的には同時期のTR−7500のポータブル版という感じで,40KHzセパレーションに+20KHzのスイッチ
で145MHz台がフル運用できます(144MHz台はFMに割り当てられていないため,BAND水晶はオプション)。
TR−2300は同型番で実は2種類があり,マイクコネクタの左側のスイッチがBAND切り替えとして使えるもの(後
期)と固定chとして使えるもの(前期?)があります。底面の機銘板を見ると後期のものは型番にマルAが付いている
ので判別ができます。
修理のヒント
TR-7100 シルバー
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1969年7月定価:49,800円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
TRIOの初代FMモービル機でしょうか?兄弟の6m機はTR−5100で,外観が何となくTR−1100に似ています。
分解してみるとわかりますが,パネル回りはTR−1100と共通部品になっています。マイクコネクタはTR−1200
などと同じ3Pですが,写真のものは残念ながら標準の4Pに改造されています。
TR-7100 ブラック
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1969年7月?定価:49,800円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
TR−7100にはシルバーパネルとブラックパネルがあったようです。時期的な違いなのか,同時期に2機種が発売
されていたのかは不明です。マイクコネクタは本来はこの3Pコネクタです。
TR-7010
機器概要:144M帯SSBモービルトランシーバ
発売年月:1974年10月定価:79,800円
周波数範囲:144.100MHz〜144.295MHz
モード:CW/SSB
TR−7200Gの外観に似たSSBモービル機で,水晶シンセサイザ+VXOで200KHz幅をカバーしています。
当時,2mのFMは満杯だったため,こちらに逃がすことを考えたのでしょうか。固定では外付けVFO(VFO−40)で
連続運用ができるように考えられています。
TR-7200
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1972年2月定価:54,900円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
初代TR−7200。“カートランシーバ”という呼び名はTRIOが付けたものだそうです。水晶は23chまで実装でき,
“多ch”を売りにしていました。当時はモービルと言えば2mが主流でしたから,これ以降,7200はシリーズとして
5年以上に渡って販売されます。
TR-7200G
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1973年6月定価:57,900円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
TR−7200Gのグレードアップ版で,外付けVFOが使用できるようになっています。2mモービル機のベストセラーと
言ってもよく,非常に多くの台数が出ているため,今でも入手は比較的容易です。(買う価値は??ですが。。。)
水晶が実装されているchにLEDが点灯するようになっているのはTRIOの特許とか・・・?
TR-7200GU
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1975年10月定価:59,800円
周波数範囲:144MHz帯(水晶式)
モード:FM
TR−7200シリーズの最終モデルで,水晶式はこれで終わります。FMのナロー化に伴いRITが装備されたり,さら
にRITツマミを引くとセンターメータにもなる,なかなかの優れモノです。
TR-7300
機器概要:144M帯FMトランシーバ
発売年月:1973年4月定価:99,800円
周波数範囲:144MHz帯
モード:FM
歴史に残る珍無線機です。固定専用機で,タイプライターもしくは“金銭登録機”を思わせる外観は誠に奇異。
チャンネル切り替えはキーボードの如く並んだボタンで行います。メーター類やレバースイッチは同社オーディオ製品
の流用かな? 実用度は別として一度使ってみたい気はしますが。。。。
TR-7500
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1977年3月定価:63,800円
周波数範囲:144MHz帯
モード:FM
水晶式の7200GUから,一挙に進歩してしまいました。このあたりになるとあまり「懐古的」とは言えませんが・・・。
メモリーch機能などは付いていませんが「全ch実装」になって実用性は飛躍的にアップしたはずです。この機種も
TR−7200Gに次いでかなりの数が出たようで,今でも中古品をよく見かけます。
尚,これもTR−2300同様,同型番で2種類のものが存在します。
TR-7500GR
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1978年11月定価:64,800円
周波数範囲:144MHz帯
モード:FM
TR−7500の後継機で,パネルデザイン,ツマミやボタンの機能,操作性はかなり変わっています。どちらかと言う
とTR−7500のほうが使い易い感じですが。リアパネルにリモコン用のコネクタが出ていて,遠隔操作も可能です。
TS-700
機器概要:144M帯オールモードトランシーバ
発売年月:1973年10月定価:129,800円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
TRIO初のオールモードトランシーバ。なにせ2mと言えば水晶式モービル機全盛の時代でしたからオールモード機
の登場は驚きです。当時,2mのSSBに使えるファイナルがなかったのか,またはリニアリティを確保するためか,
内部にDC-DCコンバータを持たせて印加電圧を約20Vに昇圧しています。
ダイヤルは二重軸になっていますが,重く,多少ゴロゴロした感があり操作上やや難があります。
TS-700GU
機器概要:144M帯オールモードトランシーバ
発売年月:1975年10月定価:134,800円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
TS−700がナロー化してGUになりました。RF GAINとAF GAINが同軸になり,RF POWERツマミが付くなど,
パネル上のレイアウトもかなり変更されています。またこの機種から新たにセンターメーター機能も付きました。
TS−700/600全般に,VFOのバリコン不良やトランジスタの劣化による発振停止が多く見られるので,購入時
は要注意です。VFOを回してみてFIX CHのランプが点滅するのはNG品です。
修理のヒント
TS-700S
機器概要:144M帯オールモードトランシーバ
発売年月:1977年5月定価:149,800円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
GIIから2年遅れてダイヤルがデジタル表示になりました。もちろんPLL VFOではなく,アナログVFOをカウンタで読
んでいるだけですが,「デジタル表示」というだけで売れたようです。カウンタ基板が追加されたため,中身はギッシリ
詰まっています。SSB運用を主眼としてか,VOXツマミがパネルに出てきました(従来はトップカバーの中)。
TS−700Sは生産時期によってRX・NB基板が2種類あるようで,リレーが立型が伏型かによって,調整用半固定の
配置が異なっています。
修理のヒント


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