TR−1300
TRIOで最初で最後のの6mSSBハンディで,TR-2200GUやTR-3200と同じデザイン
をしています。水晶シンセ式のVXOというのは,周波数安定度を考慮してのものでし
ょうか? それが功を奏し今でも一応実用になり,わりと人気があるようです。
回路も比較的単純なため故障は少なく,中古で入手してもたいていはそのまま動きま
す。修理する場合,送信基板は外れないので受信基板のネジを外して行います。
不具合現象頻度原因修理内容
受信ノイズが小さく,パワーも
出ない
2件 キャリア発振のQ5不良。悪評高き2SC460。CARラインは正常なら
500mVp-pくらい振れています。
1件キャリア発振の水晶(10.6985MHz)不良。交換して周波数合わせ。
受信はできているが音が出ない1件 オーディオアンプQ3の不良。μPC575C2交換。この基板を持ち上げ
ようとするとエライ大変。反対側の基板を外せば楽にコテが入ります。
受信音が小さい1件 オーディオアンプQ3が交換されていたが,元に戻すのも大変なのでそ
のまま。
50.205M以上が使えない1件 ロータリSWの「C」端子の配線が外れていた(ロータリSWのナットがゆ
るんでSWごと回転し,配線に力がかかっていたため)。
特定chで送受信不能1件 シンセ水晶XL2のアクティビティ低下。SSGで原発振周波数付近を振っ
てあげて復活(Q1を交換したが直らず)。
特定chで送受信不能1件シンセ水晶XL3のアクティビティ低下。Q1を交換してL1を再調整。
VFOポジションで50.085Mになる1件前オーナーの改造。「VX」の配線が切られていた。
VXO,RITのガリ半数 ボリウムにDCをかけているのでガリになります。接点復活剤をかけると
とりあえず良くなりますが。。
ダイヤルランプ点かない1件ランプ切れ、交換。



VL-1300
電流は食うがパワーが出ない1件ANTスイッチD6のショート。MI301がもうないのでMI308に交換。
RFメーターが振れない1件RF検波ダイオードD7のオープン。相当品に交換。