CQ−P6300
TR-1200やRJX-601と同じ時代のハンディ機ですが,51M台を40kHzセパレーション
の固定chで出られるということで,モービルに使用していた局も多かったようです。
逆にVFOが貧弱なため,これが敬遠されてか台数は多くはありません。マイクがない
と送信も受信もできないため,これだけで「不動品」として安く売られていることも。。。
ケースの建て付けが悪く,なかなかケースがピッチリ閉まらないのが難点!?
不具合現象頻度原因修理内容
送信も受信もできない2件基板からアンテナへの同軸の芯線が切れていました。
アンテナコネクタの内側で同軸の芯線が切れていました。
VFOが1MHzくらいずれている1件 前オーナーが上まで出られるように調整していたらしく,L201を調整し
直しました。
パワー出ない1件 ファイナル2SC1306不良。1306も今や貴重品,2SC1909や2SC2092
が使えますがパワーはやや下がります。
パワー1W前後しか出ない1件 不明。メイン基板とファイナル部分の接続が「絶妙」でファイナル部分に
手が入らず,修理断念。
固定chで一部送受信できない1件ロータリSWの接触不良。何回か回していたら直りました。
受信感度が+20dBμと悪い1件 スタガ同調コイルの不良?結局直らず。ただ,正常なものでも0dBμく
らいしか行きません。はっきり言って感度悪いキカイです。
VFOの周波数が不連続1件VFOのボリウムのガリ。代替品がないのでそのまま。
マイクのゴムが溶けている3件ゴムの物性のようです。
マイクコネクタが4Pに変えてある1件 DINコネクタで,おまけにSPDT接点が必要というのは嫌われるのはわ
かっていますが。。。この改造はもうオリジナルに戻せません。
内部全体が腐食,動作はOK1件 電池の液漏れ痕はないので,電池から腐食性ガスが出たようです。
直しようがないのでそのまま売却。
立てたときの足がない2件 底面に付いている長方形のゴムがなくなっていると,立てて使用でき
ません。ジャンク機からむしっておくしかないでしょう。