八重洲 V/UHFの部屋

FT-227
機器概要:144M帯FMモービルトランシーバ
発売年月:1977年5月定価:64,800円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:FM
PLL黎明期のモービル機で,TRIOのTR−75000あたりに相当すると思います。「SRAMでバックアップ」というもの
がないため,元電源を切ると必ず145.00に戻ってしまうのはちょっと。。。。(本体パワースイッチで切るぶんにはだ
いじょうぶです)。メモリーが1chというのも実用性はいまひとつです。
FT-627A
機器概要:50M帯FMモービルトランシーバ
発売年:1979年12月定価:63,800円
周波数範囲:51MHz〜54MHz
モード:FM
PLL式の6mFM機。FT−627の後継機で,メモリーが4chに増えています。ただしメモリーのバックアップ電池はな
いので,これも電源を切るとチャラに・・・。マイクで周波数のアップダウンが可能になりました。
FT-280
機器概要:144M帯オールモードトランシーバ
発売年:1980年定価:
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
FT−290の前身になるのかな? オールモード固定兼モービル機で,中も外(使い勝手)もなかなか良い造りで,今で
も現役で使用可能です。この後は表示が液晶になってしまうので,趣があるのはここまででしょう。底面にスライドSW
が出ていて,スタンドを付けないで「ドスン」とやると必ず壊れるので要注意です。
右上の押しボタンスイッチはホール素子でしょうか。経年変化で反応しなくなる不良が見られます。
FT-680
機器概要:50M帯オールモードトランシーバ
発売年:1980年定価:
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
FT−280の6m機で,2m機はFT−280,430M機はFT−780と兄弟がいて,これらを並べられるステーションが
売られていたはずです。SメータにLEDが並べてあり,鮮やかに,必要以上にカラフルに光ります。
6m機は出荷台数がすくないため,いまでも人気があるようです。
FT-780
機器概要:430M帯オールモードトランシーバ
発売年:1980年12月定価:
周波数範囲:430MHz〜440MHz
モード:CW/SSB/FM
これで3兄弟がそろいました。430M機はさすがにAMは付いていませんが,機能的にはみんな同じと言っていいで
しょう。底面にスライドSWが付いていてトーンが出せるようになっていますが,取説には記載がなく,5MHzシフトも
しないのでリピーターに使うことはできないようです(何のため??)。
FT-290
機器概要:144M帯オールモードポータブルトランシーバ
発売年:1981年定価:67,800円
周波数範囲:144MHz〜146MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
コンパクトな2mオールモード機です。性能的にはほぼ確立しており,今でも十分使えます。クラリファイアがメインダイ
ヤルツマミ兼用というのは,それまでの無線機に慣れた人にはやや抵抗があるかも知れません。
このシリーズの傾向として,液晶が墨を流したようになる不良があるようです。
FT-690
機器概要:50M帯オールモードポータブルトランシーバ
発売年:1981年定価:65,800円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM/FM
FT−690/290/790のV/UHFシリーズ物。ポータブルタイプのオールモード機ということで人気があり,mkU
となってつい最近まで現役でした。しかしmkUはAMが出ないため,程度によってはmkUより値段が高い場合も
あるようです。下部は専用10WリニアのFL−6010で,専用のブラケットで「ガシャコン!」と一体化するようになって
いて,モービルから本体を引き抜くと即ポータブルになるなかなかの優れモノ。
FT-620
機器概要:50M帯SSBトランシーバ
発売年:1972年12月定価:69,800円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM
八重洲初のVHF帯SSB機でしょうか? それまでFTV−650等で波を出していたものが一挙にコンパクトになりまし
た。FT−75と同じ角形プッシュボタンの採用や,マイクコネクタが右側に来るなど,八重洲のパネルデザインの流れ
からやや離れた感がありますが,メインダイヤルの窓はかつてのFT−200を思わせます。
AMフィルタと100kcマーカーはオプション品で,これらはきわめて希少。生産時期によってマイクコネクタが2種類あ
り,また後期のものは電源回路やAM変調回路に改良が加えられています。
修理のヒント
FT-620B
機器概要:50M帯SSBトランシーバ
発売年:定価:99,800円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM
FT−620の後継機になります。というよりもFT−220,221シリーズの一員と言ったほうが良いのかもしれません。
回路に大きな変化はありませんが,AMキャリア調整がパネルに出たり,サイドトーンやブレークイン回路が付いて,
FT−620に比べてだいぶ使いやすくなりました。時代が進んで分周用のICがポピュラーになったせいか,100kHz
マーカーが1MHz水晶を分周する回路に更新されています。例によってロットによって多少の差異があり,後期のもの
にはサイドトーンボリウムが追加されているほか,電源コネクタや,プリセレ目盛や内部のバリコン連動機構なども異な
っています。
修理のヒントバージョン差異
FTV-650B
機器概要:50M帯トランスバータ
発売年:1975年7月定価:45,000円
周波数範囲:50MHz〜54MHz
モード:CW/SSB/AM/(FM)
FT−101系の6mトランスバータで,FT−400系時代のFTV−650の後継機になるかと思います。101ラインのひ
とつのパーツとなっているため今でも人気があります。電源は内蔵されておらず,FT−101本体から供給するように
なっているため,単独動作はできません。


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