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八重洲 HFの部屋

FR-50B
機器概要:HF帯SSB受信機
発売年月:1969年9月定価:29,800円
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯,JJY
モード:SSB/CW
SSBの入門機で,FL−50Bとペアになります。1回転50KHzのダイヤルに見えますが,正しくはこれは周波数表示
ではなく「大略50kHz」と取説にも書いてあります。第一局発可変という変則ダブルスーパーのため安定度にやや難が
あり,更に28MHz帯は約1.2MHzをカバーさせるため別目盛りとなっています。この周波数構成は,ドレークだったか
スワンのコピーのようですね。
LSB/USBの切り替えはなく,パネルのBFOつまみで調整する(実際にはヘテロダインの関係で80mと40mはサイ
ドバンドが反転するため,456.5にセットしておけば全バンドOKです。)ようになっているため,これを可変すると簡易
IFシフトになります・・・か?取説ではこれをRITのように使用しています。
生産時期によって,パネルの止めネジが旧JISネジの前期品?とISOネジの後期品,IFTの調整を六角棒で行う末期
品?があるようです。
FL-50B
機器概要:HF帯SSB送信機
発売年月:1969年9月定価:34,000円
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯
モード:SSB/CW
FR−50Bとペアになる送信機で,FR−50BのVFOでトランシーブ操作ができます。と言うよりも,こうしないとバンド
毎に水晶を用意せねばならず,実用になりませ〜ん。でもトランシーブの場合に必要なはずのRITはなく,BFOピッチ
で代用しています(送信機のキャリア水晶のズレ,受信機の第二局発のズレをBFOで補正しています)。
入門機ということもあって,VXOやサイドトーンはなくパワーアップも不可。オモシロイのは,キャリアの再注入量が連
続可変できるので,A3JのみならずA3AでもA3Hでも何でも出ます!
現代のリグ相手では実用になりませんが,こういうオールドなリグ同士でQSOを楽しむにはもってこいのマシンです。
PLATEとLOADINGバリコンの「ゴム管」が変質してスリップしてしまう場合が多いので,これはタイトカップリングに
変えるのが良いでしょう。
FT-75
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年月:1972年1月定価:54,000円
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯(水晶式)
モード:CW/SSB
モービル運用を意識したVXO方式SSB機。電源は別筐体で,車載用のDC−75,固定用のFP−75が用意されて
います。スピーカはこれら電源に内蔵されているため本体には付いていません。ドライブ,ファイナルは球で,ファイナル
調整はリアパネルから半固定トリマで行います。50Bラインと周波数構成がほぼ同じなので,裏ワザとしてFR−50B
を外付けVFOとして使用することもできます(そんなことするヤツいない!)。
FT-75B
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1973年10月定価:62,400円
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯(水晶式)
モード:CW/SSB
FT−75の後継機でモールドのブラックパネルになり,終段管がパラになって出力50Wになりました。FT−75では
LOADバリコンが省略されていましたが,FT−75Bではパワーも大きいこともあってか,リアパネルにトリマが追加さ
れています。また,内部の配線などもかなりすっきりした印象があります。
この後はFT−7,FT−707などファイナルが石になるので,従って球のモービル機はこれが最後になります。
(注:10W機のFT−75BSは定価59,800円)
FT-7
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1977年10月定価:99,800円
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯(WARC)
モード:CW/SSB
HFモービル機としてFT−75から急激に進化し,ソリッドステート化されてVXOがVFOなり,操作性,実用性ともに大
幅にアップしました。ファイナル部は広帯域アンプなので同調操作はありません。28M帯は1バンド分しかないため
28.5〜29.0MHz以外にQRVするには水晶の入れ替えが必要です(後継のFT−7Bでは改善されています)。
中古を買うと“CALIB”のボリウムがよくガリになっていたり,ツマミが紛失しています。運用中にこのツマミに触れてし
まうと周波数が飛んでいってしまうこともあり,どう考えてもこの機能は「鬼門」です。
FT-707S
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1980年1月?定価:
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯(WARC)
モード:CW/SSB/AM
ソリッドステート化されたコンパクトなHF機で,今までの流れからは完全に外れてまったく斬新なデザインです。が,
メーターがLED化されてしまったので,HF機としてどうにも違和感があります。なぜかCB’erの間では,かつての
101に代わって人気のあるリグだとか。。。同じ型番でWARCバンドのあるものとないものが存在するので,中古で
購入するときは注意が必要です(そもそも“WARCバンド”という言葉自体がすでに死語のような気がする・・・)。
FT-77S
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1983年1月?定価:
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯(WARC)
モード:CW/SSB/FM
TS−130と同類の小型HF機で,時期的にはFT−707の後継機になります。FMがオプションで実装でき,24M/
28MHz帯で運用可能ですが,これ以上の拡張性はなく,単体でモービルまたは固定でサブ機として使うのが正しい
使い方でしょう。このテのリグは,感度はいいもののノイズが多い感じで,使うと疲れます。
ダイヤルのゴム材に問題があり,使用環境によってゴムがベトベトになってしまうことがあるようです。このため,時々
ゴムのない(取り去ってしまった)機種を見かけます。
FT-101B
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1973年定価:
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯
モード:CW/SSB/AM
FT−101の後継機。FT−101無印からの変化は少なく,特に101の後期バージョンとは外観の差異も僅少です。
ダイヤル上の飾銘板が退色したりはがれたりしやすく,程度を判断する目安になります。
謹告:これは押し入れの深いところにあるので,引っ越しでもしない限り撮影はちょっと不可能です。
FT-101E
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1975年定価:176,000円
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯
モード:CW/SSB/AM

FT−101シリーズ三代目。無印からBへの変化は少なかったのですがEでは外観を含めてかなり変わっています。
10W機のESは基本機能以外はすべてオプションとしてコストを押さえているので,そろえるならやはり100W機です
ね。これからオプションを探すのは至難の業です。
FR-101S (後期)
機器概要:HF/VHF帯オールモード受信機
発売年:1974年1月?定価:109,500円
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯,放送バンド他
モード:CW/SSB/AM/(FM)/RTTY
トリオ599ラインの対抗機でしょうか。599がアマチュアバンド専用であるのに対し,こちらは放送バンドも受信できる
ようになっています。これはプリセレにμ同調を使用しているためで,上記バンド以外でも水晶さえ入れれば基本的に
はどこでも受信できることになっています(一部IF妨害が出るバンドを除く)。尤も,バンド切り替え毎にプリセレを何回
も回すことになるので,実用的かどうかは??ですが。
スタンダードモデルのSタイプと,デラックスモデルのDタイプではフィルターやバンド水晶の有無に雲泥の差があるの
で要注意。さらに生産時期によってBANDスイッチが2通りあり,後期のものはCBが★6に変わっています。
※Dタイプの定価は148,000円
FR-101D(D) 前期
機器概要:HF/VHF帯オールモード受信機
発売年:1974年1月?定価:180,000円
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯,放送バンド他
モード:CW/SSB/AM/FM/RTTY
FR−101の最上位機になります。FR−101のデジタルタイプというと,多くの場合このグリーンのディスプレイですが
(これは7セグLEDに非ず,蛍光表示管)一部に「赤目」と呼ばれる希少品も存在しているようです。
グレードの「D」は,101Sで未実装となっている放送バンド水晶,AMフィルター/CWフィルターや6m/2mクリコン,
さらにFM検波ユニットを標準装備しています。外観からDタイプ/Sタイプを判断するには,リアパネルの隅に「D」のス
タンプがあればD,なければSタイプになります(注:すべての年代でこの方法で判断できるかは不明です)。
※S(D)タイプの定価は145,000円
FR-101D(D) 後期
機器概要:HF/VHF帯オールモード受信機
発売年:定価:
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯,放送バンド他
モード:CW/SSB/AM/FM/RTTY
FR−101の最終ロットに近いものがこの「赤目」になるようで,生産時期,生産数が少なくズバリ希少品です。もし,3
万円台で入手できれば話のタネに持っていてもいいでしょう。ただし,オプションの入っていないスタンダードモデルで
は価値が半減します。後からオプションを探して実装しようとすると,本体以上の費用がかかるかも。。。
表示素子の変更と同期しているかは不明ですが,手元の2台を比べると,蛍光表示管のものがBAND表示にCBが
あり,LEDのものがそこが★6になっています。70年代中頃以降,違法CB機の国内流通が問題になり,101もその
とばっちりを受けたものと思われます。
尚,31mバンドの9MHz台のみ10M桁に「0」が表示されますが,回路上の特性で故障ではありません。
FL-101
機器概要:HF帯SSB送信機
発売年:1974年1月?定価:135,000円
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯
モード:CW/SSB/AM/FSK
FR−101とペアを組みます。セパレート機の常として,当然FR−101より流通量は少ないのですが,送信機だけ欲
しがる人もまた少ないため相場はFR−101より安めです。
FT−620Bの如くプッシュSWを多用していますが,やはり「101らしく」なく,接触不良も起きやすくあまり使いやすい
とは言えません。
FT-101ZD
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1979年1月?定価:
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯(WARC含む)
モード:CW/SSB/AM
ワンノーワンではない101。プリミックスシングルスーパ構成はむしろFT−201に近いかもしれません。ファイナル管
はヤエスの創世記から代々続いてきたテレビ球をやめ,6146Bに変わっています。101Zは年代によっていくつかの
バージョンが存在るようで,WARCのないもの,AMが付いていないもの等々の差異があります。写真はWARCバン
ド付きの中期型です。
FT-201
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年:1974年定価:129,800円
周波数範囲:3.5MHz帯〜28MHz帯
モード:CW/SSB/AM
FT−101の陰に隠れてしまった知られざるリグです。一応,FT−200の後継で,シングルコンバージョンでローコス
トな入門機を狙ったもののようですが,101と大差ない定価であまり売れなかったそうです(101があまりに売れすぎ
たということでもあります)。短命にして,今では非常にレアなリグのひとつですが,レアという以外は特徴のないリグ
のため,プレミア価格というわけでもないようです。
謹告:これも押し入れの深いところにあるので,引っ越しでもしない限り撮影はちょっと不可能です。
FT-301S
機器概要:HF帯SSBトランシーバ
発売年月:1976年3月定価:129,000円
周波数範囲:1.9MHz帯〜28MHz帯
モード:CW/SSB/AM
オール半導体化された初のHF機で101のミュー同調を継承しています。これも他の例に漏れず,同一型番で複数の
バージョンが存在し,例えばWARCバンドのあるものとないものがあるので購入にあたっては注意が必要です。
余談:このあたりになると使ってもあまり楽しくないですね。やっぱりPLATEとLOADツマミがないと・・・。


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