BCL受信機の部屋

ユニカ興業 UR-1A
機器概要:BCLラジオ
発売年:1971年ごろ定価:14,000円?
周波数範囲:550KHz〜30MHz
モード:AM(CW)
昭和40年代のCQ誌や「ラ製」を見ると,丸善無線や角田の広告に出ています。ちょうど9R59をソリッドステート化
したようなものなのですが,内容はまるで6石ラジオにコイルパックを付けたような,かなりイカガワシイもの。
感度もすさまじく,実測すると10MHz以上では+50dBμ入れないと鳴りません。トラッキング調整のトリマもなく,
もう少しまじめに設計すれば感度もそれなりに上がると思うのですが・・・。当時のBCL少年は期待を持って購入した
と思うんですが。。。これはちょっと子供ダマシかも。
この後継機になるのか,UR−1AUというのもあったようですが差異は不明です。
スター SR-100K
機器概要:BCLラジオ[球]
発売年:1970年?定価:4,900円
周波数範囲:BC帯,3.5MHz〜10.5MHz
モード:AM(CW)
小学5年生のころキットを作ったことがある思い入れのある受信機。当時,ラジオセンターの東映無線で4900円!
だった記憶があり,約30年ぶりに再会しました。
回路的には4球スーパーにSW帯を付けただけで,それでも一応BCLができていました。メインダイヤルは一応,
遊星機構を使って減速されています。パネル面にVOICE/CODEというスイッチがあり,これはIF段を発振させて
BFOの代わりにしてしまおうという,なんとも奇抜な回路です。
ちなみに,外観は全く同じで整流管を使った5球スーパータイプや,同型のOEM品?も存在しています。
このラジオにバーニアダイヤルとスプレッドを付けて通信型受信機に改造!という記事をCQ誌で見ましたが。。。
ドレーク SSR-1
機器概要:ゼネカバBCL受信機
発売年:1975年?定価:69,500円
周波数範囲:500KHz〜30MHz
モード:SSB/CW/AM
ドレークブランドのBCL受信機で,ワドレーループ方式による本格的?ゼネカバ機です。ドレーク日本代理店の世和
興業がどこかに作らせたものだそうで,実は国産です。
10KHz直読で待ち受け受信が可能というのは,当時オールバンドのシングルスーパーでBCLをやっていた輩には
ヨダレものでした。なのですが,原理的に1MHz毎に出るビートのため実用性はちょっと疑問。バンド切り替えがアナ
ログダイヤル!というのは,今では考えられない使った人のみぞ知るうれしい違和感です!!
性能はさておいて,今や非常にレアなリグとされており,程度の良いものは数万円で取り引きされているとか。。。
生産時期によるのか,パネルに「L.R DRAKE」の表示のあるものとないものがあり,また,ケースを開けずに内蔵
電池の交換ができるようになっているものなど,いくつかのバージョンがあるようです。
八重洲 FRG-7
機器概要:ゼネカバBCL受信機
発売年:1976年定価:59,000円
周波数範囲:500KHz〜30MHz
モード:AM/SSB/CW
SSR−1を参考にしたと思われる,いわゆるワードレーループ機です。階段のようなバンド表示が特徴。
このバンド切り替え設定と言うかMHz台のダイヤル設定を容易にするためのインジケータLEDが付いているので,
SSR−1よりもちょっとだけ操作性が向上しています。
さらに後期のものはファインチューニングつまみが追加されて実用性がアップしました。最近この時代のBCL受信機
の人気が上がっているようで,数はそこそこあるものの程度の良いものは少なく値段はかなり高騰しているようです。
八重洲 FRG-7700
機器概要:ゼネカバ通信用受信機
発売年:1980年定価:109,800円
周波数範囲:150KHz〜30MHz
モード:AM/USB/LSB/FM
このころになるとBCL受信機もけっこうまともなものが作られるようになりました。周波数が1kHz直読になって本当
の意味での待ち受け受信が可能です。VFOは3MHz台のアナログVFOで,それをPLLに入れて第一局発を作って
いるため,SSB受信にも耐えられる安定度が出ています。
アナログVFOで周波数メモリーを実現するため,メモリーユニットにもPLL持たせ,周波数カウンタで読んだデータを
メモリーして,読み出した周波数データでPLLを制御するという策をとっています。この構造上メモリー受信は1kHz
ステップになってしまうため,PLLの基準周波数をパネルから微調してファインチューニングを行っています。
お遊びな使い方として,PLL UNITからカウンタ表示用として受信周波数より455KHz高い周波数が出力されて
いるので,これを9R−59Dなどのシングルスーパーの局発に入れてやると・・・・FRG−7700が9R−59Dの外部
VFOになる・・・かどうか。。。 この場合,59Dのメインダイヤルはプリセレつまみになります。
TRIO R-1000
機器概要:ゼネカバ通信用受信機
発売年:1979年定価:89,800円
周波数範囲:100KHz〜30MHz
モード:AM-W/AM-N/USB/LSB
FRG−7700とほぼ同等な性能を持つ受信機で,やはり3MHz台のアナログVFOをPLLに入れて第一局発の周波
数を作っています。従って,周波数表示は1KHz単位ですが受信周波数は完全に連続(アナログ)です。
RF段,BPF,ミキサー回路などは,初期のゼネカバ受信機能を持ったHF機とほとんど同じで,性能的にもほぼ完成
されたものと思われます。ただ,放送受信をメインとしているため,スピーカーが大きく,またIF帯域が広く設計されて
いて中波ラジオなどはけっこうイイ音がします。
FRG−7700と同じLSIを使ったタイマー機能を持っていますが,メモリーはありません。
TRIO R-600
機器概要:ゼネカバ通信用受信機
発売年:1981年定価:69,800円
周波数範囲:200KHz〜30MHz
モード:AM-W/AM-N/USB/LSB
型番から察してR−1000の前身かと思いきや後発機で,しかし機能ダウンしたローコスト機のため,後継機というわ
けでもないようです。R−1000に付いていたタイマーやステップ式のアッテネータなどはそれほど有用な用途があっ
たとも思えないので,実用性重視ということでまとめてあります。IF帯域は2段切り替えでこれも実用性十分ですが,
VFO機構がコストダウンされてしまったためかバックラッシュとドリフトがかなり増えている気がします。
アナログダイヤル目盛りがなくなったのも,実はVFOのリニアリティが確保されていないためではないかと。。。
TRIO R-300
機器概要:ゼネカバBCL受信機
発売年:定価:
周波数範囲:170KHz〜410KHz,525KHz〜30MHz
モード:SSB/CW/AM
9R−59DSの後継になるソリッドステート版BCL受信機です。長波が加わったのと,1バンドあたりのレンジが狭く
なっているため6バンドになっています。このうち一番上のバンドは,第一IFを4MHz台にしたダブルスーパーにして
イメージ比を上げていますが,感度,周波数読み取り精度など所詮は「ラジオ」の域を出ていないかもしれません。
放送バンドはバンドスプレッドで拡大されていて,500KHzマーカーでスプレッド目盛を合わせると,けっこう細かい
ところまで直読することができます。
ケンクラフト QR-666
機器概要:ゼネカバBCL受信機
発売年:1973年定価:42,800円
周波数範囲:170KHz〜410KHz,525KHz〜30MHz
モード:SSB/CW/AM/FM(オプション)
R−300類似のケンクラフト製のBCL受信機キット。同じ物かと思いきや,内部基板も含めて差異があります。
この機種は,バンドスプレッドが放送バンドのものとハムバンドのものが存在するようです。

R−300QR−666
FM放送受信なしオプション(Xタイプは標準装備)
500KHzマーカー内蔵(独立ボタン)オプション(RF GAIN引く)(同上)
ロッドアンテナなしあり
アンテナ端子ネジ端子(M型コネクタ増設可)ネジ端子+M型コネクタ
REMOTE端子なし(ブランクパネル)USソケット
AC入力角形(汎用品)長円形(わりと特殊)
ダイヤルのバンド表示ダイヤル右側に緑の指標なし
ダイヤルの感触フライホイール付きでいい感じ♪フライホイールなし?でキコキコ
キャリングハンドル右側面なし


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